当社は、多くの鉄道会社の規格に沿った鉄道用分岐器とそれを構成する分岐器用のレール類と部品類および伸縮継目、接着絶縁レールや中継レール、脱線防止ガードなどを製造・販売しています。
このほか、新たな分岐器の設計や既に敷設されている分岐器の調査など、設計、製造からアフターサービスまで一貫してお客様に対応できる体制を整えています。
Shop Assembling Turnouts
分岐器を新たに敷設する場合や一体で交換する場合には「組立分岐器」で受注しています。組立分岐器は、各種レール、床板類、部品類、まくらぎなどの分岐器の材料一式を調え、一旦工場内で仮組立てを行い、各所に数字と色分け等でマーキングを施した後に解体してお客様に発送します。現場における作業では、このマーキングを活用することにより正確に早く分岐器を組み立てることができます。
Flash Butt Manganese Crossing
フラッシュバット溶接マンガンクロッシングは、鉄道の高速化、分岐器の保守作業省力化および騒音の低減効果を目的として、通常では溶接が困難なマンガンクロッシングにフラッシュバット溶接法によりレールを溶接して継目部を無くしています。この溶接技術は海外より導入しました。
V-Shaped Glued-Insulated Joint Rail
V字形接着絶縁レールは、騒音の低減効果、レール頭部に生じるフローの発生を抑制し保守作業の軽減を目的として、レール頭部形状をV字形にした接着絶縁レールを製造しています。
Antifriction Tongue Rail
耐摩耗トングレールは、ポイント部の保守費用の軽減を目的として、これまで耐摩耗性能を向上させたSQ(スラッククエンチ)処理トングレールよりさらに耐摩耗性能を向上させたトングレールを製造しています。特に先端部の耐摩耗性能を向上させています。
Roller Base Plate
ローラー床板は、ポイントの清掃、床板摺動部への給油等の保守作業の省力化およびトングレールの転換力の低減を目的として、ポイント床板にローラーカセットを組み込んだ床板を製造しています。
Derailment Prevention Guard
一般軌道内の脱線を防ぐため、アングル材を用いたガードです。
レール種別や軌道構造条件などに合わせた、各種の脱線防止ガードを取り揃えております。
Tongue Rail
トングレールは、分岐器の中で軌道を分けるポイントに用いられる、先端の頭部がとがった転換されるレールです。基本レールに接して車輪を滑らかに誘導するため、加工には高い精度が求められます。
Crossing
クロッシングは、分岐器の中で軌間線が交差する部分に用いられています。当社では、レールを加工してボルト・間隔材などで組立てた組立クロッシングや可動K字クロッシング、乗越クロッシングなどを製造しています。
Guard Rail
ガードレールは、車輪の背面に接して車輪を誘導するレールで、主に固定クロッシングと組み合わせて用いられます。分岐器の番数やガードの形式によって多くの形状・寸法があり、お客様の各種要望に応えています。
Expansion Joint Rail
伸縮継目は、ロングレール区間の始終点に設置され温度変化によるレールの大きな伸縮に対応できるレール継目の一種です。この伸縮継目に用いられるレールは、受けレールとトングレールで斜めに重なり合って接続され、加工には高い精度が求められます。また、レール種別や直線用・曲線用など多くの種類があり、お客様の各種要望に応えています。
Glued-Insulated Jpint Rail
接着絶縁レールは、軌道回路の絶縁箇所に使用するレール継目で、主としてロングレール区間に用いられます。突き合わせたレール間に絶縁材を挿入し、レールと接着絶縁継目板とを絶縁性のある接着剤で結合したものです。製品には強固な接着強度と電気絶縁性が求められ、分岐器の製造とは異なった管理された環境の中で製造しています。
Switch Rod, Stretcher Bar
転てつ棒は、転換装置とつなぐためにトングレールまたは可動レールに取り付ける棒です。控え棒は、トングレールの転換時に横たわみを減らすために左右のトングレールをつなぐ棒です。これらはトングレールなどを転換するために重要な部材で、ポイントの形式に応じた形状・寸法の転てつ棒、控え棒を製造しています。
Base Plate
分岐器にはポイント、クロッシングおよびガードを構成し複数のレールを支える床板、分岐器と転換鎖錠装置との固定などに用いる床敷板、分岐器類に用いる目的で設計された分岐タイプレートなど、数多くの形状・寸法の鋼板製の部品を使用しており、それぞれの目的に応じた各種床板類を製造しています。
Other Plate
レール同士の間隔を保つための間隔材や止め金具、転てつ棒や控え棒をトングレールに取付ける連結板、レールを床板類に締結するための座金やレールブレスなど、分岐器には数多くの部品が用いられており、さまざまな形状・寸法の部品類を製造しています。