分岐器について
分岐器の基本的なものに、ひとつの線路を二方向に分ける[片開き分岐器]、
二つの線路を交差させる形態の[ダイヤモンドクロッシング]や、隣り合う線路と線路を連絡する[渡り線]などがあります。
これら片開き分岐器を変形し、ダイヤモンドクロッシング、渡り線などとの組み合わせで様々な分岐器の製造が可能となります。
また、三本のレールを並列して、標準軌と狭軌のように軌間が異なる線路を共有する三線軌道では、
[三線式分岐器]が使用され、分岐器の用途を広げています。
直線の線路から他の一つの線路が右側または左側に分かれる線路構造で分岐器の基本形といえます。
直線の線路が、左右対称の二方向に分かれる線路構造です。
直線の線路が、左右非対称の二方向に分かれる線路構造です。
曲線の線路から他の一つの線路が曲線の内方に分かれる線路構造です。
曲線の線路から他の一つの線路が曲線の外方に分かれる線路構造です。
直線あるいは曲線の本線路を、レールを乗越して分岐する線路構造で、通常車両が本線へ逸走するのを防止するため安全側線へ分岐させる目的で使用されます。
二つの線路がダイヤ形を描いて交差する線路構造です。
二つの隣り合う線路を連絡する線路構造で、二つの分岐器から構成されています。
二つの隣り合う線路を二つの渡り線が交差する線路構造で、基本形は四つの片開き分岐器とダイヤモンドクロッシングから構成されています。
ダイヤモンドクロッシングの片側に渡り線がある線路構造です。
ダイヤモンドクロッシングの両側に渡り線がある線路構造です。
三線軌道で分岐する軌道構造で、図は三線軌道から狭軌軌道に分岐するものですが、軌道の組み合わせによって種々の構造があります。